「愛」 1コリント講解 第21回

コリント人への手紙第1 講解 第21回(2018.06.10)
聖書箇所 1コリント 13章1節~8節

「愛は寛容であり、愛は親切です。」

①愛がないなら。
1~3節は、「愛がないなら」という繰り返しの詩の形式でつづられています。
どんなに素晴らしい賜物を持っていたとしても、完全で完璧な知識、信仰を持っていたとしても、あらゆる善行、殉教することさえも、愛がなければ何の値うちもないと言われます。
パウロは12章から御霊の賜物について語っています。
そして13章に入ると「愛」について語り始めますが、この「愛」は、一般的なこの世の愛のことではなく、賜物として与えられる「神の愛(アガペー)」について教えています。
この「神の愛」が動機となっていなければ、結局すべての賜物は、私たちの虚栄と自己満足に終わるのであって、「愛がないなら、何の値うちもありません。」と言われているです。

②愛の性質
「愛は寛容であり、愛は親切です。」これが前提になります!
それに続いて愛の性質を、愛とはどのようなものであるかを、パウロは八つの否定と五つの肯定に分けて実生活に即して説明しています。

「愛は人をねたみません。。。不正を喜ばず」
愛の性質がこのように多くの否定をもって語られるのを見るとき、私たちがいかに「まことの愛」に欠けているかを考えさせられます。
また「愛は真理を喜びます。。。すべてを耐え忍びます」
と、肯定の愛を読むときに、私たちは励ましを受けます。
この愛は、古い自分のときにはありえないことですが、新しくされた自分を見るとき、少しづつですが変えられていることに感謝するものです。

「愛は。。。」それは「愛の人は。。。」ということです。

「愛は」のところに自分の名前を入れて読んでみましょう。
自分の愛の足りなさをしみじみと感じますよね。
次に「愛は」を「イエスさまは」に置き換えて読んでみましょう。なんとしっくりくるでしょう!
そのように私たちも神の愛を知るときに、キリストに似るものとして日々造り変えられていくことに感謝しましょう。
それは聖霊による働きであり、聖霊の賜物です。
すべての賜物において、この「愛」が基準であるように祈り求めましょう!

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