「互いに愛し合う①」ペテロの手紙第一 講解 第13回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2025.10.26)より
聖書箇所:ペテロの手紙 第一 1章 22-25節

ペテロは、迫害されていた1世紀のクリスチャン達への励ましとして、

霊的に新しく生まれること、天に蓄えられている朽ちることのない資産、神ご自身による救いの啓示、こうした恵みをいただいているのだから、それにふさわしい歩みができるようにと励ましています。1章13節〜2章10節では、救われた結果、キリスト者はどのような歩みをするのかが教えられています。

キリスト者の歩み:3つのポイント
第1に「きよい生活」聖化の恵みを受け取ること。人として完成されていくのではなく、神に似たものへと変えられていくこと。主体は神ご自身であると教えました。
第2は「神を恐れる生活」神のさばきに心をとめること、救いの代価の大きさを認識すること。自分の救いが神にかかっていることを再認識するよう勧めました。
第3が、今日からの箇所で「兄弟を愛する生活」です。
ペテロの手紙 第一 1章22〜25節
22 あなたがたは真理に従うことによって、たましいを清め、偽りのない兄弟愛を抱くようになったのですから、きよい心で互いに熱く愛し合いなさい。
23 あなたがたが新しく生まれたのは、朽ちる種からではなく朽ちない種からであり、生きた、いつまでも残る、神のことばによるのです。
24「人はみな草のよう。その栄えはみな草の花のようだ。草はしおれ、花は散る。
25 しかし、主のことばは永遠に立つ」とあるからです。これが、あなたがたに福音として宣べ伝えられたことばです。

 22節に「互いに愛し合いなさい」とあります。イエス様も「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。」(ヨハネの福音書15章12節)と教えられました。ペテロはこのイエス様の戒めを、自分の言葉で繰り返しています。それは「きよい心で互いに熱く愛し合う」ということです。単に愛するのではなく、きよい心で 愛し合うようにとペテロは勧めています。

そもそも人の愛とは条件付きであったり、不純な動機があったりしますから、なかなか「きよい心」で愛することができません。だからこそ、常に自己吟味をして自分の心の中の愛の動機を見張っておくこと、それが私たちにできることではないでしょうか。本来、私達には愛がありません。愛とは神ご自身です。私たちが互いに愛し合うためには、キリストのいのちが必要なのです。