エリシャのミニストリー②旧約人物伝 第31回

Ⅱ列王記
旧約聖書 人物伝 第31回(2018.01.21)
(前回エリシャのミニストリー①からの続き)

(2)シュネムの裕福な女性と息子の蘇生

エリシャを”神の人”と認めた夫人は、彼の必要に応え部屋を用意します。
エリシャはお礼として彼女に子が与えられる預言します。
そのとおり子供が与えられますが、その子が頭痛を訴えて死んでしまいます。
悲嘆にくれる彼女はエリシャを訪ねます。
エリシャは彼女を憐れんで、その子と二人の部屋に入り、口を口、目と目、手を手に重ねてその子の上に横たわると、その子の体は再び温かくなりました。

★この夫人のように神の人の必要のために応え、仕えることは幸いです。
神様はそのようなことに必ず応えて下さいます。
神は夫人へ子ども(いのち)を与えられました。
その子の死に対して、エリヤと同様に、その子の死と自分(エリシャ)を一つにしたことを通してよみがえりの御業がなされました。
「タリタ、クミ」と言って、少女をよみがえらせたイエスを彷彿とさせます。

(3)野生の物の毒を消す

エリシャがギルガルに行った時、預言者の仲間が採った野生のうりで煮物を作ると、その中は毒が入っていました。
エリシャがその煮物の中に麦粉を入れるとその毒は消えました。

★今日の教会でも、”毒の入った野生の植物”を知らずに兄弟姉妹の食物の中に混ぜてしまうことがあります。
これにより私たちの交わりが毒されてしまいます。
“野生のもの”(この世のもの) は必ず聖霊の火で、その毒を抜いていただく必要があります。
麦粉は何の混じりけもないイエスの人性を象徴します(レビ2章。コルバン=ささげもの)。
私たちの間の毒も、イエス様の十字架によって無毒化されます。

(4)ある男は、持ってきた初物のパン、大麦のパン20個、新しい穀物で人々を養うようにエリシャに命じられますが、

彼は「そんなことは不可能だ」と返します。
エリシャは「彼らは食べきれずに残す」と預言をし、男がそれに従って配ると100人は食べきれずに残しました。

★この奇跡はまさにイエスが5つのパンと2匹の魚によって5千人を養った場面そのものです。
私たちはしばしば自分の手持ちの資源しか見ることができませんが、神の資源に目を留めるとき、神は私たちの乏しい資源を豊かに祝福し、何倍にも増やして下さるのです。
これによって私たちはいのちを養うことができるのです。

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