ヨシャパテ王③(北イスラエル王国)旧約人物伝 第35回

Ⅱ歴代史 
旧約聖書 人物伝 第35回(2018.02.18)

アモン人、モアブ人、セイル山の人々の来襲

北イスラエル王国が栄え安定していたヨシャパテ王の時代に、モアブ人とアモン人、および彼らに合流したアモン人の一部が、ヨシャパテと戦おうとして攻めて来ました(Ⅱ歴代誌20:1)。 
すでに国内深くエン・ゲディまで進入している敵を前にして、ヨシャパテ王は「ただひたすら主に求め、 ユダ全国に断食を布告した」(Ⅱ歴代誌20:3)。
ヨシャパテには116万人という勇士がいました。
この勇士らに頼めば攻め上ってきた大軍に立ち向かうことができたはずですし、同盟関係の北イスラエル王国に助けを求めることもできました。
しかしヨシャパテ王は、天におられる神は、ユダ王国だけではなくすべての国を支配なさる方で、だれも、神と対抗してもちこたえる者はいない(Ⅱ歴代誌20:6)ことをよく知っていました。
ヨシャパテ王は、アモン人たちを さばいて下さるように、神に訴えます(Ⅱ歴代誌20:7~12)。
神さまこそがカナンの地にイスラエルの民を導き入れられた方だからです。

ヨシャパテ王の訴えに神はレビ人ヤハジエルを通してこう応えました。
「この戦いはあなたがたの戦いではなく、 神の戦いである」(Ⅱ歴代誌20:14,15)
さらに「この戦いではあなたがたが戦うのではない。 しっかり立って動かずにいよ。あなたがたとともにいる主の救いを見よ。」 (Ⅱ歴代誌20:17)
ヨシャパテ王もユダの人々もエルサレムの住民も、 主を礼拝し賛美します。
そして翌朝出陣。
武装した兵士の前を賛美する者たちが先に進みました。
隊列は「主に感謝せよ。 その恵みはとこしえまで。」(Ⅱ歴代誌20:21)と喜びの声、 賛美の声をあげました。

すると神様が供えられた伏兵によって戦端は切られ、アモン人、モアブ人、 セイル山の人々の同士討ちが始まりそれらの大軍は全滅しました。
ヨシャパテ王とユダの民は3日もかけて分捕りものを集めまわりました。

神様は生きておられます。

神様を愛するものに最善をもって応えてくださいます。
そして御自身の栄光を私たちに見せてくださいます。

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