「役割分担」使徒の働き 学び第32回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2020.12.06)より
聖書箇所:使徒の働き 18章18節~28節

「彼は会堂で大胆に語り始めた。それを聞いたプリスキラとアキラは、彼をわきに呼んで、神の道をもっと正確に説明した。」

パウロは一年半の間腰を据えて、コリントの教会で福音を伝えました。

神さまからの励ましを受けて、共に働く同労者も与えられ、心身ともに少しずつ癒され疲れも回復してきたことと思います。ある程度働きが軌道に乗ると、私たちはそこで満足してしまい、安住してしまいがちです。しかしパウロは再び自分の使命に立ちます。異邦人伝道の使命があったパウロは、再びそのために走り出します。自分の使命を忘れず、次の地で福音を宣べ伝えることを望みました。開拓伝道と巡回伝道が、神さまからパウロに与えられた務めでした。神さまは、そんなパウロをいつも新しい歩みへと向かわせるために、励まし、共にいてくれます。

パウロがコリントを離れたとき、アクラとプリスキラも同行します。

そしてエペソにて共に福音宣教の働きをします。パウロはしばらくするとエペソを去りますが、アクラとプリスキラはエペソにとどまり、働きを続けます。エペソの教会にはまだ導く人が必要で、聖徒たちの成長のために彼らは喜んで教会に仕えます。パウロとプリスキラたちは、役割分担をして福音宣教の働きをしました。パウロは出て行って宣べ伝える者です。アクラとプリスキラは教会の柱となって建て上げるために尽力します。それぞれの役割をよく理解し、共に働くとき、福音は力強く広まっていきました。

アクラとプリスキラが残ったエペソに、アポロという同労者が与えられます。

みことばを語る者です。アポロは雄弁で、聖書(旧約聖書)に精通しており、霊に燃えていました。彼が育ったアレキサンドリアの町は都市であり、早くから多くのユダヤ人が住んでいました。旧約聖書がギリシャ語に訳された七十人訳もこの町で訳されたものです。

しかしアポロは、福音についてまだ完全に理解していませんでした。アクラとプリスキラによって、より正確に福音を知ったアポロは、博学な聖書知識がさらに正しい道へと人々を導きます。彼に与えられた賜物、優れた話術と博学な聖書知識が用いられ、旧約聖書の教えに立つユダヤ人たちに公然と力強く福音を伝えていきます。

その後、アポロはコリントの教会に遣わされます。

のちにパウロは、自分は「植える者」、アポロは「水を注ぐ者」と言い、彼の働きを喜びます。パウロも、アクラとプリスキラも、アポロもそれぞれ異なる働きをしました。各自が自分の与えられた役割と使命を喜んで果たして合わされていくときに、神さまの御業が成し遂げられていきます。ハレルヤ!

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