岡崎ホープチャペル発行の週報(2025.6.8)より
聖書箇所:列王記 第二 5章 1~14節
列王記 第二 5章14節
アラム(シリア)の将軍ナアマンは、
その主君に権威を与えられていて尊敬されていました。しかし彼にはツァラアトという皮膚病の問題がありました。ナアマンの癒しのストーリーは、イスラエルから捕虜として連れて来られた若い名もなき一人の少女から始まります。彼女は自分の女主人に、エリシャを通して働かれる神さまの力について確信をもって話します。彼女は異国の地で、奴隷の身分であり、囚われの身でありました。でも神さまに対する信頼と確信を失うことはありませんでした。そればかりか、敵国の自分の主人に対してあわれみの心を持っているのです。少女の神さまに対する揺るがない確信から、この奇跡が始まっていきます。ナアマンは妻から聞いた捕虜である娘の話を信じます。いや、信じるというよりは期待したのでしょう。アラムの王も、ナアマン将軍のことばを聞いて、彼のために最大限の礼節を施します。ナアマン将軍は、銀300キロ、金50キロという大量の贈り物を用意してイスラエルに出かけていきます。
しかしこの話を聞いたイスラエルの王は、
着物を裂いて怒ります。エリシャの奇蹟を見聞きしていたのに、ツァラアトの癒しなんて出来るわけがないと神の力を信じませんでした。一方、エリシャは、このことを通してすべての人がイスラエルの神を信じるようになると確信していました。ナアマン将軍は最大級の敬意を表し、癒される希望を抱いてエリシャの家の前まで来ます。しかしエリシャは自分のしもべに、「ヨルダン川に行って、7回身をありいなさい」と伝言を伝えるだけでした。その態度にナアマン将軍はひどく怒ります。一国の将軍がわざわざ会いに来ているのに、出て来て歓迎もしない。あまりにも非常識で、まるで門前払いをされているように感じたことでしょう。そしてナアマンは憤って帰ろうとします。
その時、彼のしもべたちが彼をなだめます。
しもべたちは、ナアマンを慕っていました。そして将軍がどれほど期待していたのか、将軍の気持ちを一番理解していました。そして、そのしもべたちもナアマン将軍が癒やされることを心から期待していました。だからあきらめきれず、エリシャのことば通りにヨルダン川に浸かることを将軍に勧めます。ナアマンはそのしもべたちの愛を察して、エルシャのことば通り、従順してヨルダン川に浸ります。すると完全な癒しがなされました。7度目までは何の変化もなく、何の進展もないように見えたけど、7度目を満たすと急に、突然、物事が動き出します。神さまの約束に信頼して祈るとき、今は目に見える結果が見えなくても、それは突然やって来ます。みことばに従順する者に主は必ず応えてくれます。ハレルヤ!