苦難さえも喜べるように

信望愛(Okazaki Hope Chapel Monthly Bulletin)2025年7月号より

「このキリストによって私たちは、信仰によって、今立っているこの恵みに導き入れられました。そして、神の栄光にあずかる望みを喜んでいます。それだけではなく、苦難さえも喜んでいます。それは、苦難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと、私たちは知っているからです。」
ローマ5:2~4

私たちの人生には苦難が待っています。苦難のない人生はありません。いや、もしかしたら人生は苦難の連続かもしれません。ひとつの困難をクリアすると、また次の困難が待っています。
聖書では、苦難が起こることは当たり前だと言っています。そして苦難が起こることは、それほど問題ではないのです。神さまは、その苦難を用いて私たちの人格を整えようとされます。ときにサタンの攻撃や試練に会うことがあります。しかし、神さまはそれさえも良しとされ、神さまの御心へと私たちを導いてくれます。

それは困難や試練を通して私たちが整えられ、キリストに似る者となるためです。そういう意味で、あらゆる苦難の背後には神さまのご支配と目的があります。信仰を持ってそのことを受け入れるとき、喜びが与えられます。そして苦難や問題があなたに忍耐する力を生み出してくれます。

忍耐するということは、決してあきらめず前に進み続けることです。ある方が、自分ではどうしようもない問題を抱えていました。その方の痛み、苦しみ、葛藤を聞き、ともに祈り、希望を伝えます。そして、その問題に向き合わなくてはならないとも伝えます。でもその方は言います。「逃げてはダメなの?」と。一瞬、心の痛みを覚えました。でも私の口から出た言葉は「逃げることはできますか」でした。どうしても向き合わなくてはならない問題からは、逃げることができません。そこをクリアしないと、また同じ痛み、そしてもっとたちの悪い問題を抱えることになります。

私たちがその苦難と向き合い、忍耐をもって進むとき、私たちは成長していきます。あなたにとって最も暗い日々、心砕かれ、もうなすすべがなくなったと感じる時、私たちは初めて真剣に心を注ぎ出して祈ることを学びます。
神さまは乗り越えられない試練は与えません。なぜでしょうか?あなたを愛しているからです。そして神さまがあなたと共にいるからです。その時、あなたの品性が整えられます。あなたのうちにイエスさまの品性が形造られていくのです。
ハレルヤ!

牧師 佐藤耕二

日本語訳聖書は「聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会」を使用しています。

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