「赦免、解放、自由」ルカの黙想:学び第3回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2023.2.26)より
聖書箇所:ルカの福音書 4章14節〜30節

「主の霊がわたしの上にある。貧しい人に良い知らせを伝えるため、主はわたしに油を注ぎ、わたしを遣わされた。
捕らわれ人には解放を、目の見えない人には目の開かれることを告げ、虐げられている人を自由の身とし、主の恵みの年を告げるために。」
ルカの福音書 4章18節~19節

イエスさまのメッセージによって変貌する人々

イエスさまの言われることを聞いたナザレの人々の反応が、この段落の前半と後半では全く逆になっています。22節では「みなイエスをほめ、その口からでる恵みのことばに驚いた」とあるのに対して、28節では「これらのことを聞くと、会堂にいた人たちはみな、ひどく怒りイエスを町の外に追い出し、・・がけのふちまで連れて行き、そこから投げ落とそうとした」とあります。たった6節の行間で「ほめて、驚いていた」人々がみな「ひどく怒り、がけから投げ落とそうとする」ということは意外な展開過ぎます。イエスさまのメッセージの“何が”人々をそこまで変貌させたのでしょうか。

それに対する手がかりは、イエスさまが二人の預言者を取り上げて「預言者は(メシヤは)自分の郷里では歓迎されない」と語られたことにあります。異邦人の支配から解放としてくれるメシアをずっと待望していた彼らにとって、イスラエルの偉大な二人の預言者が異邦人の女によって守られたことや、異邦人にだけ癒しを与えられた話を聞かされたことで、ナザレの人々はいたたまれなくなったということです。

イエスさまのメッセージの要点は「赦し」

イザヤ書の成就は、イエスさまの公生涯そのものでした。それは、貧しい人々に福音を伝えること(イエスさまの使命)。そして、その使命を遂行するために、天の父から聖霊の油注ぎを受けたこと。

その福音の要点は4つです。
a:捕らわれ人には解放を(赦免を)。
b:目の見えない人には目の開かれることを。
c:虐げられている人には自由を。
d:「主の恵みの年」(ヨベルの年)を告げる。

捕らわれから、罪から、束縛からの、「赦免、解放、自由」です!イエスさまの公生涯は「赦し」の宣言からはじまり、「赦し」の祈りで終わります(十字架上で)。私たちの使命も、任職も、目的もすべてここにあります。赦し、自由、解放の福音を宣べ伝える者でありましょう。

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