「神の指による解放」ルカの黙想:学び第23回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2023.7.16)より
聖書箇所:ルカの福音書 11章14節〜26節

イエスさまが口をきけなくする悪霊につかれている人を解放した

このことにより二つの反応を引き起こす人々がいました。ひとグループは、悪霊どものかしらベルゼブルによって、悪霊どもを追い出していると言う者たち。もうひとグループは、さらなる「天からのしるし」を求める者たちです。イエスさまは、その二つの反応に対してみことばをもって教えられます。そのひとつ目の答えが17~26節、ふたつ目の答えが29~36節です。

まずはそのひとグループ目、悪霊どものかしらベルゼブルによって、悪霊どもを追い出していると言う者たちに対する反論です。イエスさまは、どんな国でも、家でも、内輪もめしているならばその国は荒れすたれ、倒れてしまうではないか。悪霊のかしらとその手下どもがお互いに争いを起こすはずがないでしょうと言います。続いて、パリサイ人の仲間の中にも悪霊を追い出す者がいるようですが、彼らはだれによって追い出しているのですか?まさか悪霊のかしらによって追い出しているのではないでしょうと言う問いかけです。最後に、もしわたしが、神の指(聖霊さまの働き)によって悪霊どもを追い出しているなら、神の国はあなたがたに来ているんだよと言われます。

「これは神の指」です

それは、モーセがエジプトのパロのもとへ行き、奴隷たちを解放するように要求するために奇蹟を行いましたが、四つ目の「ぶよ」の奇蹟に至っては、「これは神の指」ですと言って、自分たちには到底真似ができないことを呪法師たちがパロに進言します。(出エジプト 8章19節)。同じようにイエスさまは、もう悪霊の力によっては真似できないと言う意味で「神の指」と表現しているのです。その流れで、「強い人が十分に武装して自分の家を守っているときには、その持ち物は安全です。」と言うのは、エジプトのパロのように強い存在を意味します。でもパロよりももっと強い人、すなわちイエスさまご自身=聖霊さまの働きである「神の指」が来たら、悪霊は立ち行くことができないと言うのです。「彼に打ち勝つ」とは、エジプト=サタンの支配からの解放です!実際に、神さまの力によって神の民イスラエルがエジプトを出るときには、多くの貴金属や家畜、小麦粉などをエジプトから剥ぎ取るようにして脱出しました。まさに、「神の指」によってそのことが成されたのです。

しかし、もし「神の指」によらずに悪霊追い出しをするなら、「追い出す」ことはできても、また再び戻ってきて、その状態は以前よりもさらに悪くなることをイエスさまは警告しています。しかし逆に言うなら、「神の指」による解放には、そのようなことは決して起こらないと言うのが、イエスさまが言おうとしている「神の国」の到来です。これが聖霊さまによる「神の国」の支配なのです。ハレルヤ!

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