「口づけ」雅歌の学び 第1回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2019.09.15)より
雅歌の学び 第1回
聖書箇所:雅歌 1章1節~4節

「あの方が私に 口づけしてくださったらよいのに。 あなたの愛はぶどう酒よりも快く、
あなたの香油のかおりはかぐわしく、 あなたの名はそそがれる香油のよう。 それで、おとめらはあなたを愛しています。」

雅歌とは、英語の訳では「Song of Songs 」ヘブル語では「シール・ハッシリーム」と言います。
日本語で訳すと「歌の中の歌・最上級の歌」という意味です。
今回はこの「雅歌」を神さまのマスタープランとしての視点から「花婿なるキリスト」と「花嫁なる教会」との愛の関わりを預言的に歌った「愛の歌」として見ていきたいと思います。

①ソロモンの雅歌
ソロモンは、知恵と知識を神さまに求めました。
その知恵の王が、愛を語っています。
雅歌を読むとき、私たちにもその知恵が必要です。
私たちが愛を語るとき、感情が優先します。
しかし雅歌を読むときには、知恵と啓示の御霊により理性的に理解し、学ぶことが必要です。
ソロモンは伝道者の書において「空の空、すべては空」と言います。
この世において心を満たすものは神さま以外にはないことを悟ります。
神さまを知らない生き方は虚しいと悟るのです。
そしてその続きに雅歌があることは意義深いです。
神を知ること = 神の愛を知ることです。

②口づけ・ぶどう酒・香油
2節から雅歌の本文が始まります。
2~7節は、花嫁のことばです。
「口づけしてくださったらよいのに」とは、花嫁の嘆願の祈りです。
口づけは、愛の親密感を表しています。
そもそも「口づけ」するということは、花婿と花嫁が顔と顔を合わせてする行為であり、花嫁がその熱い口づけを求めているのは、花婿の心と思いを知ろうとする熱意の表れです。
そしてその口づけは、神さまの口からでる一つ一つのみことばでもあります。
そのことばにより、生きる者とされます。
みことばによる愛を知るとき、花嫁のうちにいのちの泉が湧き出るのです。
そしてその口づけは、複数形で表されているので、その口づけはいつも新鮮です。
昨日の「口づけ」を追い求めないでください。
日々新しい今日の「口づけ」を求めましょう。

花婿の愛は、この世の喜びや楽しみを意味する「ぶどう酒」よりもはるかに勝るものだと花嫁は告白しています。
みことばの口づけをもって、酒に酔うのではなく御霊に酔い、イエスさまのコロンを付けて、キリストの花嫁として花婿を慕い求めて歩むものでありましょう。

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