「問題を正しく見分ける知恵」使徒の働き 学び第11回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2020.07.12)より
聖書箇所:使徒の働き 6章1節~7節

そこで、十二人は弟子たち全員を呼び集めてこう言った。「私たちが神のことばを後回しにして、食卓のことに仕えるのは良くありません。そこで、兄弟たち。あなたがたの中から、御霊と知恵に満ちた、評判の良い人たちを七人選びなさい。その人たちにこの務めを任せることにして、私たちは祈りと、みことばの奉仕に専念します。」
使徒の働き 6章3節~4節

いつの時代も、教会には困難や問題が起こります。教会に対する外部からの迫害もあれば、教会の内部から起こる問題もあります。教会が成長する段階に伴って問題も生じてきますが、それも成長するためには必要なプロセスです。大事なことは、問題が問題ではないということです。問題をどのように対処するかが問題なのです。

エルサレムの教会が成長すると、

教会の中で扱うべき働きも多くなってきます。その中で、牧会的なケアーの働きが手薄になり、不満を感じる人々が生じてきました。実際にペテロたちが、みことばと祈りの働き、信徒のケアーの働きをすべて十分にこなす事が不可能になってきました。

もしペテロたちが、自分たちの手でこの毎日の配給の問題を解決しようとしていたら、その問題が解決されて不満の声は小さくなったとしても、本来必要な、みことばと祈りの働きが停滞してしまって、信仰面での働きに問題が生じていたでしょう。ペテロたちは、その本質を見逃すことなく、問題を正しく見分けました。問題だけに目を向けるのではなく、教会が成長する過程を見ながら問題の本質を見極めました。そして、何がより重要であるかという優先順位をハッキリさせます。私たちが人の声や問題ばかりに目を止めるのではなく、神さまのみことばの基準に立つなら、神さまからの知恵が与えられて、問題の本質を見分けることができるようになります。

時にリーダーはどんなことにも関わり、

すべてを把握し、自分ですべて解決しないといけないように、よく惑わされます。そうでないと、みんなの信用を失うのではないかと。でもそれは違いますね。リーダーであるからといって、すべてのことに有能であるとは限りません。いや有能である必要もありません。ペテロたちは、自分でその問題を解決するのではなく、解決するための方向性を指し示しました。「聖霊と知恵に満ちた、評判のいい七人を選ぼう!」「そして、僕たちは祈りと、みことばの奉仕に専念しよう!」と。

その提案をエルサレム教会のメンバー全員が喜んで受け入れ、正しい選択をした結果、エルサレム教会は、みことばに対する知恵も豊かになり、弟子の数が非常に増え、大勢の祭司たちまでも信仰を持つようになりました。ハレルヤ!問題を正しく治める知恵を求めましょう。

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