「初代教会の決定」使徒の働き 学び第28回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2020.11.08)より
聖書箇所:使徒の働き 15章1節~29節

「聖霊と私たちは、次のぜひ必要な事のほかは、あなたがたにその上、どんな重荷も負わせないことを決めました。すなわち、偶像に供えた物と、血と、絞め殺した物と、不品行とを避けることです。これらのことを注意深く避けていれば、それで結構です。以上。」使徒の働き 15章28~29節

私たちの人生には、ポイントポイントで決断することが要求されますね。

使徒の働き15章は、福音を巡る重大な会議が記されています。これ以降の福音宣教の働きにおいてターニングポイントとなる会議でした。この決定により福音がユダヤ人の限界にとどまるべきか、全世界に出ていくかが決められました。初代教会の弟子たちの多くはユダヤ人でした。彼らにとっては律法を守ることは何よりも大切なことでした。イエスさまの十字架や復活のことも信じていましたが、ただ律法を負うことと、そのしるしとして割礼を受けなければ救われないと主張したのです。彼らは、救いと律法を同一線上に置き、律法を守ることによる救いを求めた。

この訴えに対して弟子たちや、パウロとバルナバは立ち上がり激しい論争が生じました。

・そこでまず、ペテロが立ち上がり話します。
ペテロはコルネリオの回心を伝え、神さまは異邦人にも聖霊を与え、彼らに何の差別もつけないことを話します。そして救いに必要なことは、イエスさまの恵みだけであることを強調します。
・次にバルナバとパウロが立ち上がり話します。
彼らの宣教を通して、神さまが異邦人の間で行われた「しるしと不思議なわざ」を伝えます。神さまご自身が働かれた大きなみわざが彼らの証拠でした。
・次に主の兄弟ヤコブが立ち上がり話します。
ヤコブは旧約聖書の預言を開き、その預言と今起こっていることの一致を確認し、神さまの約束を伝えます。

リーダーたちはみな立ち上がり、救いには差別のないこと、救いは神さまの全面的なみわざであり、ただイエスさまを信じることによって与えられる恵みであることを伝えました。

そしてヤコブが信仰のために、異邦人も4つのことだけを守るように提案します。ユダヤ人クリスチャンにとっては、割礼や食物規定、各種の祭りごとに関する規定、安息日の規定など要求したい気持ちはいっぱいあったでしょう。でもそれは、異邦人クリスチャンを苦しめることになるため、彼らも自分の価値観に対して自制し、恵みを現しました。この決定により、救いはユダヤ人にも、異邦人にもただ「恵みによる」こと、律法を守ることで救われることはできないことが明らかにされました。それが聖霊さまによる働きでした。ハレルヤ!

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