「励ましてくださる神」使徒の働き 学び第31回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2020.11.29)より
聖書箇所:使徒の働き 18章1節~11節

ある夜、主は幻によってパウロに言われた。「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。
わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って危害を加える者はいない。この町には、わたしの民がたくさんいるのだから。」
使徒の働き 18章9節~10節

神さまの働きや、福音の働きには、さまざまな困難に直面することがあります。

迫害されたり、思い通りにいかなくて失望したり。そんなとき人は疲れてしまいます。人間関係の問題や、緊張状況が続くと、精神的に弱って疲れてしまうのです。伝道旅行中のパウロも例外ではなかったみたいです。コリントに着いたパウロは、心もからだも疲れていました。福音宣教とそれに対する迫害のための緊張や、アテネでの人々の無関心や嘲笑など、心身ともに疲れ果て、意気消沈していたかもしれません。この後、コリントでもパウロは迫害を受け、法廷に訴えられます。裁判に関わることは、相当のエネルギーを消耗するでしょうし、恐れも来るでしょう。この時のパウロは、どれほどつらい感情を抱えていたでしょうか。

神さまは、そんなパウロの心の状態をすべてご存知の上で、彼に現れ、「恐れないで」「わたしがあなたとともにいるから」と励ましてくれます。

そして迫害する者が、どんなにパウロを殺そうとしても「わたしはあなたを守る。」と言われます。モーセにも、ヨシュアにも、ダビデにも、エリヤにも、同じように語られました。みことばが心にとどまるとき、私たちも勇気が湧いてきます。

神さまはそれだけではなく「この町には、わたしの民がたくさんいるから!」と約束して下さいます。この約束は、どれほどパウロに力を与えたことでしょう。福音を伝える者にとって、収穫があるということは大きな励みになります。どんなに辛くても、そこに救われる魂がいるとわかるなら、疲れもふっ飛んでいきます。パウロは神さまのみことばを聞き、結局コリントに一年半もとどまって福音を伝えます。疲れと失望の中であきらめてしまいそうだった伝道活動でしたが、神さまの与えてくださった励ましにより、また力を得て、たくさんの実を収穫することになりました。

またもう一つ考えたいことは、神さまは共に働く仲間を、同労者を用意してくださるということです。

神さまの働きは一人では無理です。パウロにもコリントに入り、すぐにアクラとプリスキラという同労者が与えられました。彼らと共に働き、励まし合い、助け合うことがどれほど力と勇気を与えられたでしょうか。そしてマケドニアから、シラスとテモテも戻って来ました。共に同じビジョンを持ち、同じ志を持つ仲間がいることは幸いですね。どんな困難にあっても苦しみも痛みも分かち合うことができる仲間がいる。これが家族であり、教会です。ハレルヤ!

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