岡崎ホープチャペル発行の週報(2022.1.9)より
聖書箇所:ヨハネの福音書 11章1節~16節
ベタニヤのラザロが、今回の主人公です。
彼はベタニヤに住むマルタとマリヤの弟です。イエスさまが愛されたベタニヤの家族です。彼女たちはいつもイエスさまを家にお迎えして、おもてなしをし、イエスさまの語られるみことばに聞き入っていました。そして、いつも先にイエスさまを歓迎するのはマルタです。
またマリヤは、主に香油を注ぎ、自分の髪で主の足をぬぐったマリヤだとわざわざ記してあります。ここで問題が起こります。そのマルタとマリヤの弟が病のため死にそうなのです。彼女たちは、使いを送ってイエスさまに言います。「イエスさま!早く来て、弟を直してください」とは言わずに、「主よ、あなたに愛されている者がピンチです。ここにいます!」と伝えます。それだけ伝えれば、イエスさまは直ぐに飛んできて弟を癒してくれると信じていたからです。これが愛の関係であり、彼女たちのアイデンティティです。
ところが・・・です。
イエスさまは、ラザロの病気の知らせを聞いたとき、次のように受け留めたのです。
イエスさまの言うとおり、ラザロは死にます。しかしイエスさまは、「ラザロは眠っている。だから起こしに行きます」と言われます。弟子たちはいつもイエスさまと一緒にいるのに、イエスさまの言われる本質がわかりません。それで弟子たちは「主よ。眠っているのなら、助かるでしょう。」と。。。わざわざ危険を侵してまで助けに行く必要はないでしょうと、行かない口実をつくります。イエスさまに愛されていることを知っていたマリヤは、だれも悟っていないのにイエスさまの葬りのために、花嫁にとって一番大切なナルドの香油をささげます。またマルタも、このすぐ後にイエスさまの言われることを悟り、驚くべき信仰の告白をします。
そこでトマスは、イエスさまと一緒に死のう!と言います。
実際、イエスさまと一緒に死ぬ勇気もなかったのに。。。逃げてしまうのに。。。愛するみなさん、それは私たちも同じかもしれません。イエスさまがいつも一緒にいてくれるのに、なかなか悟らない者です。すぐ怯える者だし、知ったかぶりをする者です。それでもきょう、私たちが聖霊さまの助けにより、神さまの愛を知り、イエスさまの十字架の恵みを受け取って歩めることはなんと幸いな事でしょう。いよいよ聖霊さまにより、神の愛を知る者でありましょう。