信望愛(Okazaki Hope Chapel Monthly Bulletin)2022年1月号より
「今、万軍の主はこう言われる。『あなたがたの歩みをよく考えよ。』」
ハガイ書 1章5節
あけましておめでとうございます。去年はどんな1年をお過ごしでしたか。じっくりと恵みを数える時間をもち、神さまから注がれているものに目をとめられますように。
三重ホープチャペルの礼拝ではハガイ書とエズラ記を開いています。この信望愛の小さな欄を通して、三重で分かち合われているみことばをみなさんにも届けられたらと願います。
ハガイ書を読んだことはありますか。(1月は通読スタートのチャンスです!) 聖書の66巻中の17巻が預言書で、ハガイ書はそのうちの1つであり、バビロン捕囚の後に書かれたものです。時間的にも文化的にも遠い話と感じてしまいがちですが、今日を生きる私たちに関わるものです。
ハガイ書は神さまが「壊された神殿を建て直しなさいって言ったのを、忘れないで建て直してね」と、ハガイさんを通し、囚われていた地から帰ってくることができた人々に語られるという書巻です。その前半に書かれている「あなたがたの歩みをよく考えよ。」という神さまから民へのおしかりの言葉について見てみましょう。
当時彼らは地元のエルサレムに戻ってくることができ、神さまに言われた通り神殿を建てようとしていました。しかし周りにいる他の民族からの嫌がらせで工事は中断され、何十年もの間放置されていました。
この聖書箇所は新改訳第3版では「あなたがたの現状をよく考えよ」と訳されています。彼らの現状は、自分たちの生活に余裕ができてから神殿の方に関わろうかな、自分のことで精一杯だから今抱えていることが解決してからにしようかな、といったものでした。つまり、神さまより自分を最優先にしていたのです。廃墟となっていたのは神殿だけでなく、民の心そのものでした。
では、私たちにとっての神殿の再建とは何でしょうか。今の私たちはイエスさまが人として来られた後に生きているので、イエス・キリストを信じる一人ひとりが主の宮、つまり神殿とされています。その宮には主の栄光が満ちていますか。
「あなたがたの現状をよく考えよ」
と主は語っておられます。
伝道師 深谷さおり