岡崎ホープチャペル発行の週報(2020.05.17)より
聖書箇所:使徒の働き 2章1節~13節
「また、炎のような分かれた舌が現れて、ひとりひとりの上にとどまった。
すると、みなが聖霊に満たされ、御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした。」使徒の働き2章2節~3節
五旬節の日が満ちて、神さまの時が満ちて約束の聖霊が下ります。五旬節は、過越から数えて7週目の安息日で、「7週の祭り」または収穫を感謝する「初穂の祭り」とも言われます。その頃は小麦の収穫期であり、神さまの前で、収穫の感謝をささげる日に聖霊が臨みました。その事は、たましいの大収穫が始まることを予感させる出来事でもありますね。
① 聖霊の統治。
聖霊さまは、目に見える形で来られました。「激しい風が吹いてくるような響き」が起こり、「炎のような分かれた舌」が現れました。その現象は神さまの臨在を現します。そしてその御霊は「一人ひとりの上に」とどまります。この「とどまった」ということばは、原語では「すわった」「座す」という意味であり、おもに王や神が統治するために御座に着くことを示します。聖霊さまが私たちのうちに「座られた」ということは、私たちのうちにその統治を始められたという事です。ペンテコステの日から、弟子たちは力強く、いや同時に聖霊が注がれた共同体 = 教会を通して福音が全世界に広がっていくのです。これが聖霊降臨の一番の目的です。
②ことばの回復。
聖霊降臨後の恵みが、ことばに関してである事にも注目すべきです。聖霊さまが主権をもって弟子たちに与えられたのは、いろいろな国のことばで「神の大きなみわざ」を語ったことです。聖霊さまが来られると、言語における奇蹟が起こりました。創世記11章を見ますと、バベルの塔を築いて神のようになろうとした人間を、神さまがさばかれます。神さまは彼らのことばを混乱させ、その結果、人間の言語が分かれてコミュニケーションが難しくなりました。互いに対する理解が妨げられ、不必要な誤解や葛藤、争いが生じるようになりました。ところが聖霊降臨は、その混乱したことばに介入されます。そこに集まったすべての人々に「神の大きなみわざ」が伝えられました。国々を越えた人々に福音が宣べ伝えられるスタートとなります。
③用いられる舌
弟子たちが話し出すと、人々はそれを見て「みなガリラヤの人では」と分かります。おそらく彼らの語る「なまり」で、そのように分かったのでしょう。エルサレムから離れた田舎者、ガリラヤの人を通して、海外から都会に集まってきた人々に福音が宣べ伝えられます。なまりや、滑舌が悪くても、話し下手で、学歴がなくても神さまがなされることはいつも新しく、人々を驚かせます。
ハレルヤ!