「福音のための名誉回復」使徒の働き 学び第29回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2020.11.15)より
聖書箇所:使徒の働き 16章19節~40節

しかし、パウロは警吏たちに言った。「長官たちは、ローマ市民である私たちを、有罪判決を受けていないのに公衆の前でむち打ち、牢に入れました。それなのに、今ひそかに私たちを去らせるのですか。それはいけない。彼ら自身が来て、私たちを外に出すべきです。」

パウロは自分の計画とは異なりましたが、

聖霊さまの導きに従いマケドニヤでの伝道を始めます。そこで最初に開拓したのがピリピの街でした。パウロたちはルデヤという女性と出会い、彼女の家族の救いとともにピリピの教会が生まれました。しかしピリピでの働きは順調に進んだのではありませんでした。そこでパウロたちを待っていたのはむち打ちと投獄でした。彼らは牢獄のその闇の中で、むち打ちの傷が痛み出すそのとき、賛美と祈りの歌を主にささげました。その苦難の場所を賛美をささげる場所としたのです。その祈りと賛美は、神さまの臨在を解き放ちました。牢獄にいた他の囚人たちも、その祈りと賛美の中で神さまの臨在に触れられます。また神さまの計画はそれだけにとどまらず、その賛美は牢獄の扉を開き、すべての囚人たちの鎖をほどきます。これが福音です!

囚人たちは鎖が解かれた後もその場に留まります。

元の罪の中に戻ろうとしません。それも神さまの奇蹟ですね。こうして看守たちにも、この奇蹟を通して神さまの偉大な力が明らかになり、救いへと導かれていきます。賛美は、私たちの信仰告白です。どんな時にも私たちは主をほめたたえることをやめません。それは、神さまが私を愛しておられることを知っているから、神さまは良いお方であられるから、それが私たちの賛美の告白です。

夜が明けると、長官たちはパウロとシラスを密かに送り出そうとします。

しかし、パウロとシラスは、おとなしく去っていくことはしませんでした。パウロはローマ市民としての権利を主張し、公に謝罪と名誉回復を要求します。それは、これから残された教会が受ける困難を考えて、問題をはっきりして是正を求めました。この要求は福音と教会に対するパウロの愛情のゆえでありました。そしてこのことが、その後、生まれたばかりのピリピの教会を守ることにもなったのです。私たちは時に福音の名誉のために立つ必要があります。それはイエスさまの名誉のためであり、花嫁なる教会を守ることにもなるのです。ハレルヤ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする