「告別説教」その➁ 使徒の働き 学び第36回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2021.01.03)より
聖書箇所:使徒の働き 20章25節~38節

「今私は、あなたがたを神とその恵みのみことばにゆだねます。みことばは、あなたがたを成長させ、聖なるものとされたすべての人々とともに、あなたがたに御国を受け継がせることができるのです。」使徒の働き 20章32節

パウロがエペソの教会の長老たちに語った告別説教の続きです。パウロは、もう二度と会うことのないエペソの教会の人たちに、溢れる思いをもって別れの言葉を語りました。その一つは、教会とは、イエスさまの十字架の血という尊い対価を払って、神さまがご自分のものとして買い取ってくださった者たちの群れだと言うことです。そしてもうひとつは、その教会を監督するために、聖霊さまが牧師や長老、リーダーたちを任命されたという事です。

パウロは今、エペソの教会の長老たちとの最後の別れにおいて、その愛するエペソの教会を誰に託そうとしているのでしょうか?長老たちに託そうとしているのでしょうか。「この教会を、君たちにゆだねるから、しっかりやれ」と言っているのでしょうか。そうではありません。

②「今私は、あなたがたを神とその恵みのみことばにゆだねます。みことばは、、、」

パウロは、愛するエペソの教会を「神とその恵みのみことばとに」ゆだねると言いました。神さまとその恵みのみことばとにゆだねる、これほど確かな歩みはありません。なぜなら、教会は神さまのものだからです。イエスさまが、ご自分のいのちを架けて買い取った群れが教会だからです。その神さまの愛の御手に託すことこそ揺るぎない確信です。その神さまの恵みとみことばがエペソの教会を建て上げます。パウロはその事を長老たちに託したのです。

パウロはどんなに望んでも、永遠に、エペソにいることはできません。

いずれは去っていかなければならないのです。ですからパウロは、今まで自分の前にいたエペソの教会の人たちを、みことばの前にゆだねて、「私は去って行く」と言っているのです。これからも、あなたがたを導き、育てるのは、私ではなくみことばですとの宣言です。だからいつも、みことばに導かれて歩みなさい!と言っているのです。さぁ、私たちも「神と恵みのみことば」に立ちましょう!
「みことばは、あなたがたを成長させ、聖なるものとされたすべての人々とともに、あなたがたに御国を受け継がせることができるのです。」アーメン!

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