「ガリラヤ湖の上を歩くしるし」七つのしるし 学び第7回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2021.12.26)より
聖書箇所:ヨハネの福音書 6章16節~21節

しかし、イエスは彼らに言われた。「わたしだ。恐れることはない。」
ヨハネの福音書 6章20節

五つのパンと二匹の魚のしるしの後、イエスさまは群衆を避けて一人で山に退かれます。そして弟子たちだけで先にカペナウムに行くよう舟で渡らせます。ここで五つ目のしるしがあります。五千人の給食のしるしから、その興奮と喜びからまだ冷めやらない状態の中にあって、その数時間後には、弟子たちはどうしようもない恐れと絶望に直面します。

①「すでにあたりは暗く、」「イエスはまだ彼らのところに来ておられなかった。」

弟子たちが舟に乗って湖を渡ろうとしたとき、もうすでに暗くなり始める時刻でした。この五つ目のしるしの時は「夜」の出来事です。この「暗く」と訳されたことばは、ヨハネの福音書では「闇」と訳されていることばです。「闇」とは、聖書では光なるイエスさまと対照的な勢力を表します。その闇の勢力が、舟を漕いでいる弟子たちを襲おうとしていました。闇はいつも、イエスさまに従おうとする者たちを苦しませようと支配してきます。弟子たちは、夕方から明け方の3時から6時頃まで荒れくれた強風と大波と戦っていたのです。これは霊的な闇との戦いでもあります。「湖は吹きまくる強風に荒れ始め」たのでした。おそらく、弟子たちの乗っていた舟は、木の葉が揺れるように今にも沈みそうだったと思います。

②そのとき、彼らはイエスさまが荒れた湖の上を歩いて近づいて来られるのを見るのです!

闇の勢力の中で苦戦している弟子たちのところへイエスさまが来られます。イエスさまは、弟子たちの信仰の戦いをずっと見ていました。山の上から見守っておられました。ぼろぼろになりながら、でも戦っている弟子たちを、誰にも理解されないで福音のために生きるあなたを、イエスさまは見ておられます。イエスさまは弟子たちのために、水の上を歩いて来られました。弟子たちを飲み込もうとする湖の上を歩いて来られるのです。これがしるしです。そんな弟子たちにイエスさまは、声をかけられます。

③「わたしだ。恐れることはない。」

「エゴーエイミー」わたしはある!神さまご自身であるとの宣言です。イエスさまのしるしは、イエスさまが「神の子」であることのしるしであり、そのイエスさまを信じる者たちが「いのちを得る」ためのものです。イエスさまの声を聞いて、弟子たちはイエスさまをお迎えします。イエスさまをお迎えするなら、もはや何も恐れることはありません。弟子たちがイエスさまだと気づいて喜んで舟に迎え入れると、すぐに嵐は治まり、彼らは目的地に着きました。もう闇の勢力は何もできません。光が来れば、闇は取り除かれるのです。ハレルヤ!

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