後のことをよく考えよ

信望愛(Okazaki Hope Chapel Monthly Bulletin)2022年2月号より

「さあ今、あなたがたは、今日から後のことをよく考えよ」
ハガイ書 2章15節a

聖書通読は順調でしょうか。今回は先月号の続き、ハガイ書2章です。1章では神さまがイスラエルの民に、今置かれている状況をよく考えなさいと語られて、神殿再建をスタートさせたところでした。2章は、その始まった工事に対する神さまからの叱咤激励です。

近隣の民族からの嫌がらせや、以前の神殿と比べてしまうととても小さくてショックを受ける民もいることで、工事は順調には進んでいませんでした。そこで、神さまは熱烈な応援をします。4節「しかし今、ゼルバベルよ、強くあれ。─主のことば─エホツァダクの子、大祭司ヨシュアよ、強くあれ。この国のすべての民よ、強くあれ。─主のことば─仕事に取りかかれ。わたしがあなたがたとともにいるからだ。─万軍の主のことば─」

再建プロジェクトのリーダーたちに向かってだけでなく、どのような形であれ、神殿の再建に携わる全ての人に神さまが共にいることを強調し、励ましてくださいました。そしてイザヤやミカが語ってきたことを踏まえて、この神殿の再建が神さまの素晴らしい計画の一つであることを語ります。

それは神さまの統治が必ず訪れる希望があるということです。

ところが数ヶ月後、神さまはいきなり民の不誠実さを指摘します。やっと工事が進んできた矢先です。作っている民自身が神さまに背いているのであれば、その工事すら、そして出来上がる神殿も、同じように罪の中にあるのだと神さまは言われたのです。痛いところをつかれました。

このことを通して彼らは、神殿の再建、神さまのご計画が遂行されるためには真の悔い改めが不可欠であることを知ります。19節の最後に「今日から後、わたしは祝福する」という約束をいただいているからこそ、彼らは自らの不誠実さを認め、神さまへの誠実さを取り戻そうと動き出すのでした。

私たちも後のことをよく考えたいものです。イエスさまが再び来られること、永遠のいのちが与えられている喜びを忘れずにいたいものですね。この希望があるから神さまに誠実にいられるのではないでしょうか。
ハガイ書は今を生きている私たちにも語りかけています。神さまとの約束を思い返してみませんか。

伝道師 深谷さおり

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