「運命論からの勝利」伝道者の書:学び第6回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2022.12.25)より
聖書箇所:伝道者の書 3章1節〜15節

すべてのことに定まった時がある

今日のみことばは、伝道者の書で一番知られている有名な箇所であります。そのテーマは「すべてのことに定まった時がある」ということです。ここで言う時とは「天の下の時」、つまり神さまの視点で見る「時」、神さまが支配する「定まった時・季節」のことを言います。人はその神の支配する「時」から逃れることはできません。「生まれるのに時があり、死ぬのに時がある」のです。世の営みの中には、神さまが定められた時と時期があるのです。それが神さまの主権です。

しかしその神のなされる「時」、その主権を受け入れることができないところに私たちの悩み、空しさがあります。知識では分かっているけれど、日の下の「一時的な時の流れ」が実際の営みに影響してきます。コヘレトもこの書簡の1〜2章では極めて人間的な方法で人生の意味を見出そうとしましたが、3章に入ると徐々に創造主なる神さまとの関係の中で答えを見出そうと格闘していきます。

私たちが「神の定められた時」について考るときに誤解しやすいことがあります。

それが「運命論的な価値観」です。どうせすべてが神さまの定められた通りにしかならないなら、私たちには何の選択も決断もいらない。それらに意味がないと。生まれた環境も、親でさえ、救いや信仰も、神さまの選びにかかっているなら、私たちの意志や選択には意味がないのではないか?という葛藤です。しかし、聖書はそうは言いません。聖書で一貫して言われていることは、私たちには選択・決断・実行の自由が与えられているということです。「神の主権と人間の自由意志」です。聖書は、神さまの主権に対して私たちがそれに応答するようにと命じておられます。

私たちは、神の主権の中にあってどのように自由意志を働かせていくべきでしょうか?

「神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことが(神が)ともに働いて益となることを、私たちは知っています。」
ローマ人への手紙 8章28節

あなたの人生にも、神さまの時があります。永遠の神さまの計画、恩寵があります。その神さまの恩寵が、私たちの自由意志の中にも働いて、神さまの計画を成し遂げてくださるのです。なぜなら、あなたを呼んだのも、あなたを愛したのも、あなたを召したのも神さまご自身だからです。

つまり「トーヴ」なお方である神さまが私の人生に(神さまの)良い計画をもっておられ、すべてをささげてくださったので、私たちはどんな苦しみにあったとしても、そこに神さまの良さがあることを確信し、苦難の中にも希望を持つことができるようにされます。「神のなされることは時にかなって美しい」と、応答できるように変えられていくのがクリスチャンです。ハレルヤ!

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