「金銭を愛する者と神の前に富む者」伝道者の書:学び第9回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2023.1.22)より
聖書箇所:伝道者の書 5章10節〜20節

聖書では「富」のことを

アラム語で「マモーナ」=「マモン」と訳されることが多いです。そしてその「マモン」は、あたかも人格を持った神のように考えられていました。イエスさまが言われたことばを見ると

「どんなしもべも二人の主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛することになるか、一方を重んじて他方を軽んじることになります。あなたがたは、神と富とに仕えることはできません。」
ルカの福音書 16章13節

とあるように、神とマモンとを同等にとらえています。人格を持つ二人の主人に仕えてはならないと命じられたのではなく、二人の主人に同時に仕えることは「できない」と厳しく問われるのです。神さまを愛することと、金銭を愛することは同時にできないのです。愛するとはワーシップであり、あなたの一番の関心ごとであり、心の中心にあることです。

コヘレトが言っている「マモンを愛する者のむなしさ」をみてみましょう。

①富を愛する者は富に満足しない。10節。

富を愛する者は、どれだけ富を得ても満足できません。それは詩篇23篇に描かれている「主は私の羊飼い。私は乏しいことがない」という祝福とは真逆の姿です。真の羊飼いは、私たちに満足を与えてくれますが、富は、それを愛する者に何の満足も与えることができないと言うのです。当時の世界一の大富豪ソロモンが言っているのだから間違いありませんね。

②富を愛する者は、富を守るために疲れてしまう。12節。

富を愛する者は、富を失うことに対する恐れ、心配がつきまといます。富に寄ってくる人たちが付きまといます。そして富があなたの心を支配していきます。一瞬も富から自由になれず、お金に縛られて生きる人生になっていきます。世の中の多くの人が気づかずにそのような人生に縛られています。それがマモンの力です。

③富を愛する者は、富が益になるのではなく、むしろ害になる。13節〜。

「日の下では、所有者に管理されているはずの富が、その人に害を加えている」と言います。マモンに縛られるなら、神さまとの愛の関係において害になるのです。福音の光を当てて読むなら、マモンは、あなたが永遠のいのちを得ることに害を与えると言うのです(ルカの福音書12章13節~21節)。

私たちが神さまの前に立つとき、神さまが求められるのは「富」ではありません。神さまの前に富む者となること、それが一番大切です。神さまからの預かっている賜物を、どのように管理して、恵みに感謝し、用いるか!神さまの前に富む生き方は、信仰によってその恵みを分かち合う生き方であります。ハレルヤ!

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