「必要不可欠なもの」ルカの黙想:学び第22回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2023.7.9)より
聖書箇所:ルカの福音書 11章1節〜13節

「ですから、あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちには良いものを与えることを知っています。それならなおのこと、天の父はご自分に求める者たちに聖霊を与えてくださいます。」
ルカの福音書 11章13節

さて、イエスさまはある場所で

いつものように一人になって祈っておられました。ある場所とは、神さまの声を聞くための場所「エレモス」のことです。イエスさまにとって、天のお父さんとの深い交わりの中に身を置く祈りの時間が、日々の生活において一番重要な時でした。おそらく弟子たちも、そのことに気づいていたのでしょうか。その祈りの背後に、イエスさまの知恵やしるしの力があることを感じとっていたのではないかと思います。だから、自分たちもその祈りを身につけたいと願って「祈りを教えてください」と申し出ました。そこで、イエスさまが弟子たちに教えられた祈りが「主の祈り」です。

私たちの日ごとの糧(かて)を毎日お与えください

イエスさまは、その祈りの本質の重要性を示すために、ひとつのたとえ話を用いて語られます。自分のところに急に訪ねて来た旅人のために、すでに寝ている別の友人のところへ行って、真夜中にパンを下さいと執拗に願ったのは、そのパンがどうしても必要不可欠なものだったからです。それは、単にお腹が空いていたからとか、肉体的な必要のためだけではありません。イエスさまが伝えたい祈りの本質とは「私たちの日ごとの糧を毎日お与えください」という祈りです。その祈りは、イエスさまご自身が日々求められた祈りなのです。その「日ごとの糧」とは、天からのパン、つまり神の口から出る一つひとつの「霊的な糧」を意味しています。イエスさまは天の父との交わりにおいて、日々必要な霊的糧をいただかなければ、霊的に生きることも、また使命を果たすこともできないんだ、と弟子たちに問うているのです。

聖霊さまによって与えられる霊的な糧

それゆえ、求め続けなさい。探し続けなさい。叩き続けなさい。と言われるのです。なぜなら、それによって得られるものは私たちにとって最も良いもの、すなわち「聖霊さま」ご自身だからです。聖霊さまによって、私たちに必要な霊的な糧がすべて与えられるからです。それは求め続けなくてはならないものであり、昨日の残りものではなく、きょう、「日ごとの糧を、毎日お与えください」と祈り求めるべきなのです。その「霊的な糧」が、神さまとの関わりを豊かにし、揺るがない信仰をもって成長するためには、欠かすことのできないものなのです。私たちも、本当に必要不可欠なものを、日々選びとることができるように祈りましょう。ハレルヤ!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする