「恵みに感謝する者」ルカの黙想:学び第38回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2023.10.29)より
聖書箇所:ルカの福音書 17章 11節〜21節

「そのうちの一人は、自分が癒やされたことが分かると、大声で神をほめたたえながら引き返して来て、」
ルカの福音書 17章15節

さて、イエスさまはエルサレムへの旅の途中にある村に入られ、

10人のツァラアト(重い皮膚病)に冒された人たちと出会います。その人たちは律法によって、ユダヤ人のコミュニティーから隔離され、その村で共同生活をしていたと思われます。彼らは通りかかったイエスさまに対して「あわれんでください!」と一方的な慈愛を求めます。そんな彼らの叫びをイエスさまは聞き入れ、あなたの体を「祭司に見せなさい。」と言われました。イエスさまは、彼らに直接触れて癒すのではなく、彼らの信仰を試されました。ゆえに、彼らのツァラアトはただちに癒されたのではなくて、イエスさまのことばを信じて祭司の所へ行く途中で「きよめ」られました。彼らは皆、イエスさまのみことばを信じる信仰を持っていました。この時点では、10人ともテストに合格したのです。

しかしストーリーの本質はこの後にあります。10人とも自分が「いやされたことがわかり」ましたが、

イエスさまのところに引き返して感謝したのは、たった1人だけでした。他の9人は普通の生活に戻れる喜びと、興奮のためか、イエスさまに対する感謝を忘れてしまいました。ひとりのサマリヤ人だけが、イエスさまの「あわれみ」によって癒されたことを覚えて感謝するために戻ってきます。「大声で神をほめたたえながら引き返して来て、」とある「引き返す」と訳されたことばは、方向転換を意味する「悔い改め」を表すのに使われることばです。このひとりのサマリヤ人だけが、癒しを通してイエスさまの力を知り、礼拝するために方向転換をして戻って来たのです。大声で神さまをほめたたえながら、大きな驚きと感動をもってイエスさまの前にひれ伏し、つまりワーシップしたのです。感謝は、神さまの恵みを覚えることから始まります。その感謝からワーシップが始まります。その恵みを体験するなら、どんなことであれ感謝せずにはいられないのです。

恵みに感謝する者

「他の9人はどこにいるのか」。。。どこにいるのでしょうか。感謝はしていたかもしれませんが、与えられた恵みを自分本位のただのラッキーに替えてしまう。だからイエスさまを特別に考えられず、世の喜びが優先してしまいました。今日のテーマは「恵みに感謝する者」としました。それは同時に、礼拝者の本質とも言えます。イエスさまのもとへ戻ってきた人は、病いの癒しだけではなく、魂の救いを得ました。ここがポイントです!10人ともプレゼントをもらいましたが、1人だけが包装紙をはがして本当のプレゼントの中身を確認したのです。ワーシップは、私たちがもらったプレゼントの芯の価値を確認することです。今日も、その恵みに感謝しつつ、主の前に出ましょう。ハレルヤ!

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