互いに足を洗う ヨハネ13:3~15

信望愛(Okazaki Hope Chapel Monthly Bulletin)2019年4月号より

「それで、主であり師であるこのわたしが、あなたがたの足を洗ったのですから、あなたがたもまた互いに足を洗い合うべきです。」(ヨハネの福音書13章14節)

言葉よりも、体験から学ぶほうが衝撃的で、実感しやすく、納得することがありますね。
この箇所でも、イエスさまは言葉はもちろん、行いによって弟子たちに「愛によって仕える」ことを教えられました。
ユダヤでは、召し使いが客人の足を洗うことが慣例でした。
ところが、この場面では召し使いがおらず、弟子たちは自分で足を洗うか、彼らのうちの誰かが洗うしかありません。
でも誰も進んで洗おうとはしませんでした。
するとイエスさまが立ち上がって、弟子たちの足を洗うことで愛を示し、仕えることを表されたのです。

弟子たちは低くなり、人々に仕えることに躊躇していました。
誰が一番偉いかを気にしていたからです。
確かに、この世の価値観では、仕えるより仕えられる方が気持ちよく、偉くなったような気がするものです。
でも、福音の価値観は正反対なのです。
仕えられる人より、仕える人が偉大なのです。
イエスさまは、そのことを身をもって示されました。
イエスさまが地上に来られたのも、「仕えられるためではなく、仕えるため」でした。
私たちも、愛をもって仕えることを喜びとしましょう!
それがキリストの弟子、キリストのリーダーシップです。

最後に、イスカリオテのユダの足を洗う場面がきます。
イエスさまは、彼が裏切ることを知っていながら、ユダの足も洗われました。
つまり、イエスさまがすべての人々のために十字架で血を流されることの証です。
イエスさまが模範を示してくださったのですから、私たちも愛を表すために、仕えることを選びましょう!

牧師 佐藤耕二

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