信望愛(Okazaki Hope Chapel Monthly Bulletin)2020年4月号より
「万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。」ペテロの手紙 第一 4章7~8節
「万物の終わりが近づき」、または「世の終わり」ということばを聞くと、この世のすべてが滅びてしまうというイメージを持つ方が多いと思います。
最近、日曜日の礼拝では創世記から、神さまの永遠に変わらないマスタープランについて学んでいます。神さまが万物を創造されたということは、神さまはご計画を持ってすべてを創造されたのであり、創られた意味や目的が必ずあるのです。その視点から見れば、「万物の終りが近づきました」とは、「神さまの計画の完成が近づいている」という意味だと分かります。
マタイの福音書24章では、弟子たちがイエスさまのみもとに来てある質問をします。「あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう。いつ、そのようなことが起こるのでしょう。」と。
イエスさまは答えられます。「人に惑わされないように気をつけなさい。」また「不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。」
神さまのご計画は必ず成り、その完成は近づいています。その時、世は混乱し、人々は惑わされ、世の中の愛は冷たくなるとイエスさまは言われたのです。
私たちクリスチャンはこの事を知っています。ですから大変なことが起こっても混乱したり、惑わされないように気をつけるべきです。そして「多くの人たちの愛が冷たくなる」からこそ、私たちは「何よりもまず、互いに熱心に愛し合う」のです。表面的に愛するのではなく、“熱心に”愛を分かち合うのです。
コロナウィルスの問題で一番感じたことは、人々の愛が冷めることでした。こんな時だからこそ、教会が「互いに熱心に愛し合う」姿勢を世にあらわすチャンスです。恐れや不安、この世の愛が冷めるときにこそ、神さまの愛が届けられる必要があると信じます。神の愛だけが多くの罪をおおうからです。
神さまの愛がすべての人々に届けられますように。
牧師 佐藤耕二