「心の貧しい者」幸福な人生の条件 その1

岡崎ホープチャペル発行の週報(2020.02.09)より
聖書箇所:マタイの福音書 5章3節

あなたにとって幸福な人生とは、どのような人生でしょうか。

第二次世界大戦後の日本の世代は、貧しさの中で食べ物を求め、豊かな衣食住を求めて一生懸命努力し働きました。おかげで、日本は驚異的なスピードで経済成長を遂げ、世界でも有数の経済大国となりました。当たり前のように車を持ち、最新のテレビがあり、学校にもエアコンが常備され、子どもたちにも携帯電話やら、パソコンやら次々と最新の情報を手に取ることができるようになりました。確かに、物質的には大変恵まれた国となりました。

しかし、今日でも多くの人々が喜びや幸せを感じることのできない生活を送っている現実があります。私たちが本当に幸せに生きることがどういうことなのか、聖書から見てみましょう。

「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだから。」
マタイの福音書 5章3節

イエスさまの語る「幸福な人生」は、私たちを驚かせます。それは私たちには考えもつかないようなことばですが、そこに本当の幸せがあると言うのです。「心の貧しい者」とは、どういう事でしょうか?私たちがこのことばからイメージするのは、貧乏くさい、ケチ、心の狭いなどの心の状態を想像します。しかし、ここでイエスさまが言う「心の貧しい者」とは、私たちのイメージとは異なります。

それは「自分が無力であることを知って、ただひたすら神さまの恵みにより頼む人」のことです。「貧しい」とは、ギリシャ語では破産宣告を意味することばです。お手上げ状態の様子です。神さまに頼る以外に望みのない、自分の限界を知っている者たちのことです。「天の御国」は、その人たちに注がれるのです。自分の力ではなく、神さまの恵みに目を向けるとき、神の国の豊かさを知るのです。自分の弱さに目をとめるのではなく、神さまのあわれみに目をとめるのです。

霊が貧しくなることは、「神の国」の祝福を受け取る一番の恵みです。ハレルヤ!

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