個と全体の関係  1コリント講解 第19回

コリント人への手紙第1 講解 第19回(2018.05.27)
聖書箇所 1コリント 12 : 1~11

「しかし、みなの益となるために、おのおのに御霊の現れが与えられているのです。」7節

① 個について。「おのおのに御霊の表れが」
私たちは、いろいろな点で他人と比較することにより優劣をつけて自分の存在価値を確認しようとします。
そのため、つぶやきや妬み、また名声や地位をうらやむ心が出てきます。
また、自分の義を立てて、自分と同じ考えを押し付けたりすることもあるでしょう。
しかし聖書には、おのおの一人一人に、それぞれ異なる神さまからの賜物が与えられていると言っています。

神さまの造られたもので、同じものは一つもありません。
天の万象も、私たち一人一人も、みな違いがあります。
その指紋に同じものがないように、雪の結晶でさえ、すべての形が異なります。
同じように、私たちのすべてを知っておられる神様がそれぞれに一番良いもの、ふさわしい賜物を与えてくださいます。
そのことを知れば、そのようなつぶやきや妬みが、いかに見当違いなことかが分かるでしょう。
すべてに違いがある。これこそ神の御霊による賜物の現れです!

② 個は全体のためにある。「みなの益となるために」
そしてそれぞれ違いのある個は、全体の一部として、全体の益のためにあるのです。
個は(各器官は)、ただからだ全体のために存在し、全体の益のために働いてこそ初めてその存在意義があるのです。
決して、個のために全体があるのではありません。
すなわち、相手を生かすことによって自分も生きられるのであり、個が集まって一つの集合体を構成し、それぞれの賜物が活かされ、関係して働くことにより、全体にいのちが満ち溢れるのです。
これが神さまの創造のみこころです。

私たちキリストのからだに属する者は、それぞれの使命を持ち、役割を果し、お互いを理解し合い、全体の喜びのために仕えるのです!
これこそキリストに栄光を帰すキリストのからだであり、花嫁なる教会の姿です。ハレルヤ!

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