「難破船の中での素顔」使徒の働き 学び第42回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2021.02.14)より
聖書箇所:使徒の働き 27章27節~44節

「それで皆も元気づけられ、食事をした。」使徒の働き 27章36節

太陽も星も見えない日が幾日も続き、暴風が吹きまくり、助かる望みもなくなろうとしていた。苦しみは人を強くもし、弱くもします。暴風に遭遇したパウロの乗った船にも、いろいろな人たちの姿が見られます。希望を失う人、うろたえるばかり人、文句を言う人などがいる中で、輝く人たちもいました。苦しみの中で私たちの本当の素顔が明らかにされます。

①逃げようとする水夫たち。

船と乗客を最後まで守らなければならないはずの船員たちが、まず自分たちだけが生き残ることを考えていた。他の人には見つからないように、救命ボートを降ろし、逃げようしたのです。

②希望を失いただうなだれる人たち。

14日間も吹き付ける暴風と嵐の中で、乗客たちは恐怖と絶望の中で、何もかもあきらめたかのように、食事も取らなくなっていました。食べる元気も出てこないという状況です。

③自分の責任を回避しようとする兵士たち。

また助かる望みが見えてくると、囚人たちが逃亡する恐れがあるので、自分たちの責任を回避するために彼らを殺そうとする兵士たちの姿があります。

④神さまに期待し、感謝する信仰者たち。

そのような中で希望を失わないどころか、神さまに感謝する人たちがいました。パウロは神さまの約束を信じていたので、人々を励まし、人々を慰め、すべきことを率先して見せた。パンを持ってきて、いつものように食事をするパウロたちの姿は、人々に大きなチャレンジを与えたことでしょう。そのうえ食事の前には神さまに感謝の祈りをささげています。感謝できるような状況ではありませんが、そのパウロたちを見て、人々の中にも変化が起こり始めました。人々の中にも平安が生じ、食事を取り始めます。

希望は神さまにある。どんな絶望的な状況でも力ある神さまならこの問題を簡単に覆せると、神さまに信頼する者たちの姿を通して、人々は心を動かされていくのです。どんな苦難が訪れたかより、その苦難にどのように対処するかが私たちには重要ですね。ハレルヤ!

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