「哲学と宗教と福音」伝道者の書:学び第3回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2022.11.27)より
聖書箇所:伝道者の書 1章12節〜18節

どうしたらより良く生きることができるのか、意味ある人生を送れるのか

人は誰でも、自分の生きる目的はどこからきているのか、自分の存在は何であるのかを考えます。その意義を求めていくのが哲学であり、宗教です。人間の存在、その意義を神の存在なしで突き詰めて考えるのが哲学であって、人間の知恵によってこの世界を発展させていこうとする、意味を見出そうとする人たちもいます。また輪廻転生や、ご利益宗教、短絡的な発想から生まれる新興宗教など、神という存在を自ら創り出し、そこに人生の意義や豊かさを求めようとするのが宗教であります。では福音は何と言っているのでしょうか。

人生の探求:2つの結論。「人生はつらい」「人生には限界がある」

エルサレムの王であり、知恵者でもあるコヘレトも、同じように一心に知恵を用いて人生の意味を探求しました。「知恵を用いて訪ね、探り出そうと心に決めた」と。その探求した結果、2つの結論に至ります。それは「人生はつらい」苦労ばかりだということと、「人生には限界がある」ということです。ソロモンは、創造主なる神さまを知ってはいましたが、自分の力や知恵で生きる人生はつらいだけで、その状況を自分で変えることはできないと悟ります。労苦に対してふさわしい代価があるなら、私たちはなんとか望みを得ます。しかしあなたの人生をかけて労苦する代価が、はかなく消えていくこの世の富や称賛のためだけなら、そこに揺るがない望みを置くことは難しいです。それを得ても、また空しさが襲ってくるからです。ソロモンもすべての富や称賛を得ましたが、それでは彼の心は満たされませんでした。そこでコヘレトは、また一つの結論に達します。

「世の知恵は曲がっていて、真っ直ぐにはできない。欠けている(欠乏している)ものを、数えることはできない。」
伝道者の書 1章15節

世の知恵は曲がっているんだ!この世の知恵は、真の知恵が欠乏している状態にあるんだ!その真の知恵がないから、世を改善することもできないし、欠けているこの世の空しさに意味を見出すことはできないと語ります。

私たちには知恵が必要であり、知恵はあなたの人生を豊かにします。それが「上からの知恵」です。

その知恵が、真のコヘレト=イエス・キリストです。私たちは、真の知恵であられるキリストが完全に現されていくことによって、人生の意味を見出していくことができます。空しさが喜びへと、曲がっていたものが真っ直ぐにされていき、欠乏していたものが、満たされていきます。パウロがクリスチャンにどうしても必要なものがあるとして祈ります。それが知恵を持つことです(エペソ人への手紙 1章17節~19節)。

救いも知恵も信仰もイエスさまから与えられます。すべての良いものは、上から与えられます。その知恵で生きる者は、風を追うような人生の中にあっても、はっきりと自分の人生の意味を見出すことができるのです!ハレルヤ。

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