分離する エズラ記11

信望愛(Okazaki Hope Chapel Monthly Bulletin)2023年1月号より

「立ち上がってください。このことはあなたの肩にかかっています。私たちはあなたに協力します。勇気を出して、実行してください。」
エズラ記10:4

新しい年を迎えました。去年から毎月エズラ記を通して、神さまが御国建設を願っていること、建物的にも霊的にも礼拝する所を回復させたいという御心を見てきました。今回で最後、10章です。

主から遣わされたエズラを通してイスラエルの民は自分たちの罪を認め、方向転換することを決めました。彼らが取った方法は、律法に基づいて関係を断ち切るというものでした。4節でその提案をしたシェカンヤから「立ち上がってください。このことはあなたの肩にかかっています。私たちはあなたに協力します。勇気を出して、実行してください。」と言われ、その通りにしました。彼らにエズラが送られたように、私たちには聖霊がいます。成し遂げてくださる主がともにいます。

その後、エズラは籠って祈り始めます。彼は一人で静まる祈りの時と、民と心合わせて祈る時をバランスよく持っています。ぜひ真似てみてください。一人で主の前に出る時も、信仰の友と声をあげて祈る時も、どちらも大切です。そして祈りっぱなしではなく、行動に移していくのです。7節以降にその流れが載っています。
そして3節、11節に「追い出しましょう」「離れなさい」と書かれています。今回、エズラを通して照らされた彼らの状態は、雑婚によって本当の神さまを大切にしていない生活でした。

「分離する」とは、中にあるものを分けて取り出すことです。彼らの中、また私たちの中にある罪の性質、気づかないうちに馴染んでしまっている悪習慣を分けて取り出す必要があります。何かをやめることが分離になることもあれば、何かを始めることかもしれません。けれども「行動に移すこと」は簡単ではありません。分離には時間がかかり、面倒に思えることの方がほとんどです。そして20節から書かれている離縁のリストには提案したシェカンヤ自身の身内もいました。悔い改めには痛みが伴うのです。それでも彼は神さまの御心の方を選びました。

私たちはイエスさまが人として来られた後の時代に生きています。神殿を物理的に再建せずとも、イエスさまの十字架によって主の宮とされているということを思い起こし、主の御前に進み出るだけで良いという恵みの中に生かされています。彼らは神殿の再建にチャレンジし、神さまとの関係を回復しました。私たちはどうでしょうか。あなたの心は、廃墟のままになっていないでしょうか。新しい年も、主が喜んで受け取ってくださる礼拝を捧げる1年でありますように。

伝道師 深谷さおり

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