ヨシャパテ王②(北イスラエル王国)旧約人物伝 第34回

Ⅱ歴代史
旧約聖書 人物伝 第34回(2018.02.11)

ヨシャパテ王②ラモテ・ギルアデの戦い

南ユダ王国ヨシャパテ王は、北イスラエル王国のアハブ王と同盟関係にありました。
あるときヨシャパテ王が北イスラエル王国の首都サマリヤを訪問したとき、アハブ王から、アラムによって奪われた北イスラエルの領地ラモテ・ギルアデを 奪い返す戦いに参戦するよう求められます。
神様のみこころを伺う姿勢を 大切にしていたヨシャパテ王はアハブ王に、「まず、 主のことばを伺ってみてください。」(Ⅱ歴代誌18:4)と頼みます。

そこでアハブ王によって集められた400人の預言者たちにきくと、口々にラモテ・ギルアデを攻め上るように勧めました。
しかし ヨシャパテ王は納得せず、「ここには、私たちが みこころを求めることのできる主の預言者がほかにいないのですか。」 (Ⅱ歴代誌18:6)と聞きます。
すると預言者ミカヤが出てきます。彼はアハブ王がラモテ・ギルアデの戦いで戦死すると預言。
ミカヤは神の心を伝える預言者でアハブ王から嫌われていました。

結局、ヨシャパテ王はアハブ王とともに戦場に赴きます。
ミカヤの預言が気にかかっていたアハブ王は変装して出陣。
アラム軍はアハブ王と思いヨシャパテ王に向かってきます。
ヨシャパテ王は神様に助けを叫び求めます。
ヨシャパテ王はいつでも救いは 主から来ることを知っていました(Ⅱ歴代誌18:31)。

この戦いでひとりの兵士が何気なく放った矢でアハブ王は戦死してしまいます。
北イスラエル王国を政治、軍事、行政、あらゆる面で栄えさせたアハブ王は神の声に従わなかったため、ミカヤの預言のとおり死にました(Ⅱ歴代誌18:33,34)。

実は、このアハブ王をラモテ・ギルアデの戦いに出陣させ戦死させる方法を検討する、 天で開かれた会議の様子が、預言者ミカヤによって語られています (Ⅱ歴代誌18:18~22)。
私たちは神様の御手の中に生かされている存在にすぎないのです。

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