「ステパノのように」使徒の働き 学び第12回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2020.07.19)より
聖書箇所:使徒の働き 6章8節~15節

「さて、ステパノは恵みと力に満ち、人々の間で大いなる不思議としるしを行っていた。」

十二使徒たちが「みことばと祈り」に専念し、7人のリーダーたちがそれぞれの働きに当たると「神のことばは、ますます広まって」(7節)いきました。ステパノは選び出された7人の筆頭に名が挙げられているように、その中でもリーダー格であります。彼は教会に忠実に仕えるとともに、神さまから与えられた賜物によって大胆に主を証ししました。

彼は「恵み」に満ちていた。

「恵み」とは、人間の素質や資格を越えて、神さまから一方的に与えられる「あわれみ」を意味します。ステパノは、その恵みに満ちていたのです。イエスさまの恵みだけにより頼み、その恵みの上にすべての働きがなされていました。

彼は「力」に満ちていた。

ステパノの内には、信じる者に与えられる聖霊による力があらわれました。癒しや、信じる人々が起こされてきます。人々が変えられていくのを見るのです。

彼は「知恵」に満ちていた。

7人が選ばれた条件は、「御霊と知恵とに」満ちていることでした。ステパノはその条件にかなって選ばれたのだから、当然知恵に満ちていました。それで、ディアスポラのユダヤ人たちとの議論にも圧倒的な知恵で対処します。ギリシャ文化の影響を受け、哲学や討論にも慣れていたはずの人々を、ステパノはみことばの知恵で論破します。彼は、知識だけによって語るのではなく、聖霊の知恵によって語ったのです。その知恵は、何が最も大事であるかをわきまえ知る知恵であり、何を語り、何を語るべきでないかを識別する知恵でもあります。

彼は「信仰」に満ちていた。

信仰は、すべての奉仕、働きの基礎であります。「信仰がなければ、神に喜ばれることもありません」し、「すばらしい不思議なわざとしるし」も働くことはありません。ステパノは、神さまのすぐれた力が豊かに働かれることを信じて握っていた、聖霊の器でした。

ステパノは、以上4つをいずれも備えていた健全な信仰者でした。いずれも一方にかたよらず、バランスのとれた器でした。評判の良い「神と人とに愛された」器ですね。私たちにも、恵みと力、知恵と信仰で満たしてくださる聖霊さまが与えられていることを感謝しつつ、ステパノのように教会に仕える者となれますように祈りましょう。

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