「弟子たちの喜びと、イエスさまの喜び」ルカの黙想:学び第20回

岡崎ホープチャペル発行の週報(2023.6.25)より
聖書箇所:ルカの福音書 10章17節〜24節

「しかし、霊どもがあなたがたに服従することを喜ぶのではなく、あなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい。」
ルカの福音書 10章20節

①弟子たちの喜び。17〜20節

ルカによる福音書10章に入り、イエスさまは72人の弟子たちを12弟子たちと同じように町々に派遣します。72人の弟子たちは、喜び興奮しながらイエスさまのもとへ戻ってきます。彼らの顔には満面の笑が溢れていました。彼らが喜んだのは、自分たちがイエスさまの御名で祈ると悪霊たちが服従したからです。彼らにとって生まれて初めての経験ですし、その奇蹟に弟子たちはエキサイティングし、そのことを素直に喜んだのでしょう。そしてイエスさまのもとに帰ってきて、自分たちの武勇伝を興奮して語り始めます。もちろん、イエスさまはそのことをご存知でしたし、その権威を与えたのもイエスさまでした。そんな興奮している弟子たちにイエスさまは言われます。「サタンが、いなずまのように天から落ちたよ。」と。終わりの時代になると、ますますサタンのあらゆる策略が増してくるから、そのために神の武具をしっかり身につけなくてはなりません。

続けてイエスさまは、興奮して喜んでいる弟子たちに言われます。「悪霊どもがあなたがたに服従することを喜ぶのではなく、あなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい。」と。あなたたちの興奮も分かるけど、もっと本質的なことに目を向けて喜びなさいと言うのです。霊的な勝利や権威は、ともすると主の働きを自分の信仰深さのように高ぶる心を持たせることにもなります。だからイエスさまは、私たちが高ぶらないように注意しなさいと忠告しているのです。悪霊が逃げてく。病が癒やされる。問題が解決する。それも喜びですが、忘れていけないことがあるよ!そんなことより、そのような罪と死の力に縛られていた私たちが救われたこと、イエスさまを信じる者に与えられる永遠のいのちと、あなたの名が天に記されていることこそ驚きであり、そのことをもっと喜びなさいと言われるのです。ハレルヤ!

②イエスさまの喜び

でも、そんなイエスさまご自身は、戻ってきた弟子たちを見ながら喜びを抑えられず、聖霊に満たされ感謝をささげます。「ちょうどそのとき、イエスは聖霊によって喜びにあふれて言われた。「天地の主であられる父よ、あなたをほめたたえます。あなたはこれらのことを、知恵ある者や賢い者には隠して、幼子たちに現してくださいました。そうです、父よ、これはみこころにかなったことでした。」幼子のような私たちに「イエスさまを知る」知恵を与えてくださった天の父のみこころに感謝して喜んでくださっているのです。ハレルヤ!

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