私たちを奮い立たせてくださる神さま

信望愛(Okazaki Hope Chapel Monthly Bulletin)2022年3月号より

「エルサレムにある主の宮を建てるために上って行くように、神が彼ら全員の霊を奮い立たせたのである。」
エズラ記 1:5b

三重ホープチャペルではハガイ書の後にエズラ記を読み進めました。この書には馴染みのない方が多いのではないでしょうか。エズラ記は歴史書の一つであり、時代的にはⅡ歴代誌の続きです。主が不思議な方法で預言を成就していくという流れです。

その預言とは、バビロンによって壊されてしまった神殿を立て直し、礼拝を取り戻すということです。そのために神さまが用いたのはイスラエル人ではなく、なんと異国ペルシャの王、キュロスでした。キュロス王はイスラエルの神さまからの語りかけに応じ、命令を出します。イスラエルの民がエルサレムで神殿の再建をするようにと、帰還させるための斡旋をするのです。

キュロス王は主によってその霊が奮い立たせられ、2節では「私を任命された」と、主の計画のために自分が動いていることを自覚しています。さらに、神さまはキュロス王を通してイスラエルの人々の霊をも奮い立たせてくださいました。主の宮を立て直すための意欲を持たせて、立ち上がらせてくださったのです。

4節の命令も今の私たちにとって大きな励ましです。直接、宮を立て直すために動きだす者もいれば、ささげ物を通して再建の支援をする者もいました。置かれている場所や役目は違えど、彼らはみな主の宮の再建、礼拝を取り戻すという使命をいただいていました。
同様に私たちも、ミニストリーの最前線に立つ時もあれば、陰で祈り支える側になることもあります。その両者ともが神さまのご計画には必要とされているのです。

しかしながら、時には立ち上がっても続かない場合があります。倒れてしまったり、動けなくなることもあります。主はそのことをよくご存知で、だからこそ私たちの霊を奮い立たせてくださいます。何度も立ち上がり、前進する力を主は与えてくださるのです。
3節で神さまはキュロス王を通し、イスラエルの民を激励しています。「あなたがた、だれでも主の民に属する者には、その神がともにいてくださるように。・・・この方はエルサレムにおられる神である。」

私たちもイエスさまによって「主の民に属する者」とされています。イエスさまの贖いによって神の子とされている私たちの霊も、神さまによって奮い立たせていただいているのです。

伝道師 深谷さおり

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